猫のピーちゃんが初めて我が家に遊びに来たのは昨年の春。
畑の中でピーピー鳴いていた。元は飼い猫だろう、人を恐れない。
ピーピーと鳴くからピーちゃんと呼んだ。
そのうち毎朝、畑の中から我が家を見ていることに気が付いた。
カーテンを開けて畑を見やると目が合う。
「あ、ピーちゃん」するとすぐに走って我が家にやってくる。
ちくわが好きで、ソーセージは嫌い、キャットフードはよく食べる。
あれから1年。来なくなって2週間、
もう来ないのか、と思っていたら、先日大きなお腹でやってきた。
そのうちみるみる大きくなって、日に3度も来るようになった。
そして、昨日、お腹をへこませてやってきた。
「お、生まれたか、おめでとう、ピーちゃん」
しかし、どこにいるのやら、おなかが空いたときにしか来ない猫、最近の世の事情を考慮して、迷惑をかけたくないと思っているのか、非常に賢い猫である。
雨のち曇り、今朝から私は、空を見上げながら、昨日買った、
少し高めのキャットフードが気に入ってもらえるか、ドキドキしながら待っている。
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